久々の雨の東京、行こうか行かまいか随分と迷ったあげくに日比谷に出たついでに、久々の映画の
試写会に顔を出しました。
往年の空手アクションスポ根映画のヒット作、”カラテキッド”のリメイク版。
製作はウィル・スミスで、主演は彼の息子の、ジェイデン・スミス、共演はジャッキー・チェン、
アタクシにとっては主演はあくまでジャッキーなのですが、子役と動物にに勝てる映画は過去になく、
やはり主役は素直に、スミスと中国人の女の子と認めます。
(”幸せの力”でも、実父のウィル・スミスとともに泣かされました。)
あまり気が進まなかった原因は、前作の”カラテキッド”が、あまりにアメリカから見た、日本や東洋の
イメージを強調していたこと、空手を神秘の武術のように見せたり、或いは単純にマーシャルアーツの
ような人が人間の肉体の武器が如くに見せていたこと、そし邦題が、イけていない、というより
あきらかにマイナスイメージ。一番の理由は、年老いたジャッキーチェンの姿は観たくなかった。。。。

とはいえ、会場の読売ホールに行ってびっくり、開場前にすでにビックカメラの階段の2階踊り場まで
長蛇の列ができ、開演間近にはひろいホールが9割の入り。
詳細は、メタバレになるので記さないものの、2時間20分の映画の終演後に何と、拍手がわき起こり
ました。映画観て観客から拍手が沸いたのを聞いたのは、幼少のみぎり、叔父さんに初めて連れて行って
もらって観た赤木圭一郎の映画と、学生時代にオールナイトで観たアメリカングラフィティ以来のこと。
実は映画中盤以降、涙がずっと止まりませんでした。
それぞれが持つ、肉親との別離などの哀しい心の傷、人種や文化の違い、でも最後は自分自身の心の
中の畏れや哀しみを、どうやって克服して行くかという命題が、次第にわかりやすく伝わって来ます。
とかく武術が、戦うための道具のように扱われてしまうアクション映画が多い中で、自らの弱さを
克服し、心と精神を強く鍛える克巳心をもつ修練とその実践がよく描かれています。
自然の摂理の中で、大地のエネルギーやパワーを会得し、守りに徹するカンフーや少林寺の真理を
よく説いています。戦いに勝つだけの道具としての技術を習得する浅はかさを、最後に理解する
憎まれ役の子供たちの姿にほっとします。

それにしても、邦題の”ベストキッド”は、いかがなものでしょう。
前作と違って、舞台は北京ですし、武道はカンフー。オリジナルは、カラテキッドのままですが
ジャッキーたちは、カンフーキッドと呼んでいるとのこと。
カンフーは、根本的に空手とは違うし、地球のエネルギーや自然の摂理に従って生きる真理など
タイチや陰陽風水に近い、と思います。

香港警察や水上警察、酔拳蛇拳の頃のジャッキーも単純に格好良かったものですが、がに股で
背を丸めた歩き、ときに弱い部分も見せるこの映画のジャッキー・チェンをみて、ジャッキーも
このような役をするようになったのかと、すこし感慨深いものがありました。

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#  主役の二人。北京紫禁城のこの扉は、さわれば望みが叶うそうで、これからさらに人気の
  観光スポットになることでしょうね。