新商品を売ることはとても難しいことだ。
新商品をどのようにターゲットに告知して認知させるまで持っていくか。
認知させた新商品を購入アクションにどのようにつないでいくか。
さらにリピートまでに好奇心をつなぎとどめられるか。
言ってみれば、IDOMA理論を最大限活用しつつ、購買動機を想起させ購買行動につなげ、ブランドロイヤリティを醸成するという一連の動作を完成させなければならない。
最も重要なことは、市場マーケティングを怠ることなく、確固たる技術と優れた素材に裏打ちされた商品を開発できるかどうかだろう。
小難意しいことはさておき、小山本家酒造の今年の新商品「金紋世界鷹」。
2千円を切るリーズナブルな価格からは想像できないくらいのうまみとこく。燗でも冷でも変わらない明確な酒の芯。
これまでは、ほんとたいした酒は出していなかった蔵元だけれど、この金紋世界鷹はどこに出して立派に通用する。
初めて飲んだのは酒造組合主催の試飲会だが、そのときに蔵元の人が燗で勧めてくれたのが印象的だった。今年の試飲会は、なぜか猫も杓子も「燗酒で」という酒が多くて、燗酒のオンパレードだった。この酒ももちろんそのひとつだったけれど、燗だれしていなかったのはごく少数だったような気がする。飲み手の好みに応じて酒を作るのはもちろんだと思うけれど、何でもかんでも「燗酒で飲むのが一番上手く飲めます」というのは、酒飲みをバカにしていると思う。
この酒は酒米に日本晴を、酵母に蔵元伝来酵母を使用しているというが、決め手は酵母だと思う。水でも酒米でも、ここ以上のものは他の蔵元にもあるし、だいたいいまどき荒川の下流にそれ程の水があるとは思えない。やはり酵母がキーを握っていると思う。
願わくは作りすぎないことかな。決め手の酵母がなくなれば、これまで同様つまらない酒しか残らないのだから。








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